『時を運ぶ船』(旧清水保育所)

塩田千春〈日本/ドイツ〉
時を運ぶ船

大谷エリアに広がる塩田に自らのルーツとのかかわりを感じた作家は、外浦沿岸を望む旧保育所を作品の場所に選んだ。日本で唯一、古代から連綿と続く珠洲の揚浜式塩田は、これまで何度か消滅の危機に瀕してきた。塩田に敷きつめる良質な砂を運ぶのに使われた砂取舟から空間いっぱいに赤い糸を張り巡らせ、塩づくりの技術を今に守り伝えてきた人びとの歴史と記憶を紡ぐ。

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